古典ノススメ 書評

【古典ノススメ】断髪女中(獅子文六) 薫り高き昭和の物語

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断髪女中

こんにちは岩田タクです。

今回紹介する獅子文六。実は最近知りました。



ポイント1:古き良き昭和の短編集

 

「断髪女中」は短編集です。

表題作を含め16の作品が収録されています。

 

実は私、獅子文六という作家をつい最近知りました。

無知でお恥ずかしい限りですが、この「断髪女中」を読んでその作風に惹かれました。

少しでも多くの人にこの作家を知ってもらいたくて今回記事を書きました。

(すでに知っていたという方はすみません)

 

作風は「古き良き昭和」といった感じです。

古風な感じがする反面、昭和生まれの私にはどこか懐かしい雰囲気がありました。

「女中」という単語からも時代背景がうかがわれます。

 

この本には「断髪女中」だけでなく、「おいらん女中」や「見物女中」など、女中の作品がたくさん収録されています。

そういうテーマで編纂された本なのですが、この「女中」という概念と作者の懐かしい文体が合致して、なんとも言えない世界を創りだしています。

「レトロ」な感じが好きな方には特におすすめできます。

ポイント2:読みやすい

 

読みにくいのが特徴の【古典ノススメ】ですが、これは大丈夫。

ちゃんと読めます。

ただ、「女中」よろしく、現代には存在しない概念が出てきます。

これまでに古い作品を読んできた人でしたら問題はありません。

初めて読む平成生まれの方はちょっと苦戦するかもしれません。

 

ポイント3:人情

 

作品の内容には昭和の人情がにじみ出でいます。

「女中」といえばいわば「小間使い」です。

そんな人達のことを差別や偏見はもちろん、見下すことなく、対等に想う。

どこかほっこりするような安心感があります。

 

近年ブラック企業で社員が使い捨てられている現状を想うと、それは雲泥の差。

今の時代にはない良さが作品全体にあふれています。

 

そんな「女中」達には様々な生活があります。

元吉原のおいらんだったり、インテリを気取ってみたり、仕事をやる気がなかったりします。

短編ですが、作品ごとに女中の人生が詰まっています。

そんな彼女たちの生活をちょっとのぞいてみませぬか?

まとめ

 

というわけで、獅子文六のにわか書評でした!

にわかではあれど、私は本当にこの作品が好きになりました。

その思いを記事にしたまでです。

 

まだまだ世の中には素晴らしい作品が埋もれているものだと想いました。

特に古典はその発掘が難しい故に、自分に合ったものが見つかったときの感動が大きいのかもしれません。

読書って楽しいですね。

 

 

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