日本の文化 歴史

七福神の一人、大黒天の正体

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オオクニヌシ

 

 

こんにちは岩田タクです。

今回のテーマは大黒様の(日本における)正体です。



七福神の大黒天といえば皆さんもうおなじみかと思います。

米俵に乗っかって、袋を担いで、木槌を持っているあの神様です。

今回はその大黒様の日本における正体を探っていきます。

 

 

神仏習合で仏教と神道が合わさった

日本には552年頃に仏教が伝わったといいます。

仏教はその無常観が日本人の性格とマッチして広く受け入れられるようになりました。

しかし、日本には元々土着の神様達がいます。

前回の話でもちょっと触れたように、日本は八百万の神様がいます。

そこいらじゅうに神様がいて、そこいらじゅうに神社があるような状況です。

そんな中に仏教が伝来して、しかも広まっていきました。

仏教が社会に浸透する中で、日本古来の神様と仏教の仏様がごっちゃになり始めたのです。

 

そこで、神仏習合です。

日本古来の神様と仏教の仏様を融和させようという考えが出てきました。

現在、神社によっては仏教の仏様も祀っているところもありますが、それはこういうわけなのです。

 

 

ちなみに「融和」って良い言葉ですね。

「結合」でも、「統合」でも、「融合」でもなく、「融和」です。

穏やかに互いに相手を尊重しながら混ざり合うという概念が感じられます。

こういうことを実践できたからこそ「神仏習合」という異なる信仰が、軋轢なく混ざり合うことができたのだと思います。

(キリスト教だったらこうはいかないでしょう・・・)

 

そして現在はもっと複雑ですよね。

お正月があり、クリスマスがあり、七五三、墓参り、はてはイースターやハロウィンまで。

これらを何の軋轢なく行えるって結構凄いと思いません??

 

 

大黒天はオオクニヌシ

話を大黒天に戻します。

神仏習合により神様と仏様が融和したわけですが、では大黒天はどの神様と融和したか?

それは「オオクニヌシ」です。

オオクニヌシといえば古事記においては出雲の国を統治し、のちにその出雲を神々に「国譲り」した神です。

 

 

 

大黒様の外観

Wikiによるとこうあります。

(以下引用)

  • 密教の大黒天 - マハーカーラが元になり出来た密教の神である。

  • 仏教の大黒天 - 密教の大黒天が元になり出来た仏教の天部に属するである。

(引用終わり)

そしてこれがマハーカーラです。

大黒天""

(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%BB%92%E5%A4%A9

 

コワイ・・・。

私たちが知っている大黒様とはえらい違いです。

どうしてこうなったのか。

日本の大黒様の外観はオオクニヌシに影響を受けています。

こちらがよく見る大黒様。

大黒天""

(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%BB%92%E5%A4%A9

 

オオクニヌシは出雲の地を統治したといいましたが、実際には何をしたか?

それは、灌漑です。

日本に稲作が伝わり、効率よく食料(米)を作るためには灌漑を整備しなくてはなりませんでした。

オオクニヌシはそれをやったのです。

灌漑に必要な測量の道具などを袋に入れて肩に担ぎ、

杭を打つための木槌を持ち、

そのおかげで米がたくさんとれるようになったために米俵に乗っているのです。

 

 

まとめ

・日本の大黒天は神仏習合によりオオクニヌシと融和している。

・大黒様が持っている木槌や袋は灌漑を行ったオオクニヌシに由来している。

 

個人的には日本の大黒様の方が朗らかで好きです。

実質的に国を豊かにした人が神様としてあがめられ、その姿を残しているのです。

こんど大黒様を拝むときにはオオクニヌシのこともちょっと思ってみてください。

 

 

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