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日本の食糧自給率と意外な落とし穴

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落とし穴

こんにちは岩田タクです。

今回は前回の記事(→こちら)からの続きの話題になります。

日本の農作物の自給率と、テレビや新聞ではあまり問題になっていない「落とし穴」について考察してみたいと思います




関連記事→「農業と日本の未来~AIやBIが出てきた世の中での農業」

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「真の食料安全保障を踏まえた農業」

「食料安全保障という概念」

 

日本の食料自給率

 

以下が農林水産省によるH28の食料自給率です。

(出典:農林水産省、H28食糧自給率)

 

カロリーベースと生産額ベースで分かれています。

 

カロリーベースとは、国民一人あたりの一日に必要なカロリーに対して何calが自給できているかを示します。

カロリーの高い食品(油など)に影響されやすいです。

逆にカロリーの低い食品(野菜や米)は値に影響しにくいです。

 

生産額ベースは国民全体の食料消費金額に対して何円分を自給できているかを示します。

高価な食品が値に影響しやすく、安価な食品は影響しにくいです。

 

この記事では生産額というよりも、「食は人が生きるために必要なエネルギー」という観点から、カロリーベースで話していきたいと思います。

見ると。カロリーベースの自給率は38%・・・。

私たちが一日に必要なカロリーのうち62%は輸入に頼っていると言うことです。

 

それでも野菜は76%、米については98%が自給できています。

米と野菜があればなんとかなるか・・・?

食料安全保障の意外な落とし穴 「肥料」

 

米と野菜があればなんとか生活できるかと思いきや、そう簡単でないことが分かりました。

米、野菜を作るためには肥料が必要です。

しかし、この肥料。実はその殆どを輸入に頼っているのです。

 

・化学肥料の殆どを輸入

 

肥料には窒素、リン酸、カリウムの3種類があります。

この3つの要素が植物を育てる際に重要と言われており、肥料として与えることで野菜が元気に育ちます。

 

窒素について

 

空気中の窒素から肥料を生成する技術が確立されています。

空気の8割は窒素ですから、窒素そのものに関しては枯渇の心配がありません。

よって、「窒素肥料」は国産です。

 

しかし、空気中の窒素を取り出す際に天然ガスやナフサなどの化石燃料を使用します。

日本には資源として利用するための化石燃料はありませんからこれは輸入に頼っています。

「窒素肥料」そのものではなく、それを作るのに必要な資源を海外に頼っているという状況です。

 

リンとカリウムについて

 

リン酸とカリウムはその原料の殆どを海外に頼っています。

原産国にはばらつきがあり、以下のような国から輸入しています。

(出典:農林水産省、肥料をめぐる事情)

 

まとめ

 

というわけで、今回は日本の食糧自給率が危ない!と言う話でした。

カロリーベースでの自給率の低さはニュースや何かで聞いたことあるかもしれません。

しかし、作物を育てるための肥料もその殆どを輸入に頼っているとはなかなか聞いたことがなかったのではないでしょうか?

 

では、肥料ってそんなに重要なの?

肥料がなければ作物は育たないのか?

その辺を踏まえた農業形態について次回書きたいと思います。

「食料安全保障を踏まえた農業形態」へ

 

 

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