国防

スイス「民間防衛」に見る平和への覚悟

更新日:

民間防衛

こんにちは岩田タクです。

今日はスイス政府が編纂した「民間防衛」という本の一節を紹介したいと思います。

現代の日本人の多くが忘れている「平和への覚悟」が読み取れました。



スイスの民間防衛

 

スイスは永世中立国家として200年以上戦争をしていない「平和な」国です。

スイスはどのようにして自国の平和を維持してきたのか?

それは「軍事力」です。

 

戦争には相手が必要です。

攻めてくる敵がいる、もしくは、相手を侵略するために攻めていく。

そのときに戦争が起きます。それを防ぐには、

・自分から攻めていかない

・相手から攻められないようにする

です。

 

「自分から攻めていかない」のはいいとして、問題は「相手から攻められないようにする」です。

どうすれば相手から攻められなくなるでしょうか?

スイスはその答えを「軍事力」の中に見つけました。

簡単に言えば、「自分が強くなれば、攻めてくる敵はいなくなる」のです。

軍事力を高めるために軍隊を整備するだけでなく、スイスは徴兵制も導入しています。

そんな中において国民一人一人が「最悪の事態」を想定して備えを怠らない。

そんな「民間防衛」がスイスの平和に貢献しているのです。

その民間防衛には今の日本にはない「平和への覚悟」があります。

 

徴兵制

 

スイスは徴兵制を敷いています。

一家に一丁自動小銃。

一家に一冊「民間防衛マニュアル」。

一家に一つ核シェルター。

もし戦争が起きたら国境を爆破して国民は核シェルターにこもってゲリラとなり徹底的に戦う。

いざ負けるとなっても、国の主要な建物はすべて爆破して多岐には何も残さない。

 

そのようなスタンスをとっているから、誰もスイスに侵略しようなんて思いません。

これは軍事力が抑止力となる良い例だと思います。

よく「軍隊を持つと戦争になる」という自称平和活動家がいますが、その主張が全く逆であることがスイスを見れば分かります。

 

民間防衛マニュアル

 

さて、ここにスイス政府が編纂した民間防衛を和訳した本があります。

民間防衛

 

この本は国民に対して普段の心構えから、日々の備蓄、戦争になった際の防衛手段、さらにはレジスタンスとなって再び国を取り戻すまでの方針、などが書かれています。

ものすごい内容です。

今日は日々の備蓄の項目から私が特に印象に残った文を紹介します。

(以下引用)

ひとたび輸入が止まったとなれば買いあさりが行われやすい。(中略)買いあさりが起きれば流通機構に平常以上の負担がかかるので、日常生活用品の供給が困難になり、ひいては国内の在庫品の分配が不公平になる。このような買いあさりに加わることは、自分の社会連帯意識の低さ、つまり自分勝手なこと(中略)を暴露するだけでなく、自分が有事の際の備え、蓄えをおこたっていたことを証明するに他ならない。

(引用終わり)

私はこの文章にスイス国民の「平和への覚悟」を感じました。

文章の意味としては至極当然のことが書いてあります。

しかし、このことを普段の生活の中で実践できる人が今の日本にどのくらいいるでしょうか?

 

私は2011年3月に東日本大震災を経験しました。

当時私は備えなど全くしていませんでした。

突然の大地震の後とにかく食べ物を確保しようと思い近くのスーパーへ行きましたが、そこにはたくさんの人が押しかけていました。

私が着いたときにはすでに大半の食料品はなくなっていて、『かにかまぼこ』しか買えなかったことを鮮明に覚えています。

普段から備えのない人ほど非常時には自分勝手になるのだと思います。

 

この文章では人々が自分勝手になり、社会の連携をなくすことを戒めています。

そしてその重要性を私は震災で学びました。

この本を読んだとき“なんて実践に即した理論だ”と思いました。

と同時にこれを国が発行していることを鑑みて、スイスの今の日本にはない「平和への覚悟」が感じられたのです。

 

まとめ

 

この本はアマゾンで買えます。

興味のある方は是非。

 

人間、非常時には自分勝手になりがちです。

でもそれは日頃の備えを怠っていたからなのです。

しかし、日頃から備えをすることはとても難しいと思います。

仕事が忙しいですし、楽しいことをいていたいですよね。

 

でも、その考えから少しだけ脱して、いざというときの自分のため、社会のために備蓄を行う。

それがどんなに大切なことなのか、改めて考えさせられました。

今後もこの本の内容については記事にしていきたいとおもいます。

北朝鮮危機を目の前にした我が国において、あまりにも重要なことが多いです。

(私も備蓄の見直しと維持をしっかりしていこうと思います)

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

民間防衛新装版 あらゆる危険から身をまもる [ スイス ]
価格:1620円(税込、送料無料) (2018/6/19時点)

 

 

-国防

Copyright© 耽想独歩 , 2018 All Rights Reserved Powered by STINGER.