古典ノススメ 書評

【古典ノススメ】高野聖(泉鏡花)名作!幽玄なる日本の幻想物語

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こんにちは岩田タクです。

今回は久しぶりの古典ノススメシリーズ。私の好きな泉鏡花の代表作でございます。



ポイント1:泉鏡花の代表作

 

皆さん学生時代の国語の授業でこの作品は聞いたことがあるかもしれません。

私の記憶では国語便覧に載っていました。

(宮城県在住31歳の記憶)

その当時は「なんか難しそうな文学作品なんだろうな」と、読みもせずに思っていました。

その時は泉鏡花という作家をこんなに好きになろうとは思ってもみませんでした。

 

でも、たしかに取っつきにくいですよね。

国語の授業の、しかも国語便覧なんていうあんまり使わない資料集にひっそりと載っていて、テストにおいては3年生の大学入試模擬試験のややマニアックなほんの一問にすぎないこの作品。

普通に学生していたら読んでみようなんて思わないし、その後大人になっても覚えているはずありません。

 

このブログを読んでいるあなた。

「高野聖」との出会い(もしくは再会)は運命かもしれません。

ちょっと手にとってはみませんか。

 

ポイント2:代表作にふさわしい気品

 

さて、泉鏡花の作品では毎回言っていることですが、

この作品もまた文体がとてつもなく美しい。

美しい(大事なことなので2回言いました)。

 

明治33年に発表されました。

泉鏡花が28歳の時です。

(28でこれを書くなんて、やっぱり文豪と呼ばれる人はすごいんだな~)

 

お坊さんが山の中に入って出会った美しい女は実は物の怪で、そこで起こる摩訶不思議なことを描いた物語です。

この作品をわかりやすくカテゴライズするとしたら、「幻想ホラー」とでも言いましょうか。

物語の内容としては今の時代においてはありきたりかと思われますが、しかし、その文体は現代においても比類なしです。

 

文字を読んで想像するその情景が美しい。

女性の描写がなまめかしい。

這い寄る怪しさがおどろおどろしい。

あなたもめくるめく鏡花ワールドにおぼれてみませんか?

ポイント3:あえて言おう、読みやすいと!!

 

この物語は全部で85ページ(岩波文庫)。

明治時代の作品のため文体は古いです。

しかし、泉鏡花の作品は文章の意味を追ってはいけません。

なんとなく文章を読み、想像して、その物語に身を任せ、溺れていくのです。

 

感覚が大事です。

高野聖は確かに古い文体ですが、それでも鏡花の作品の中では読みやすいです。

細かい単語の意味がわからなくとも大きな流れに身を任せて幻想の中に浸ることで十分に楽しめるかと思います。

逆に言えば、ロジカルな文章が好きで、「一つ一つ意味を拾っていくのが好き」という方にはこの話は苦痛かもしれません。

「幻想」色が強い作品なので、そこは悪しからず。

 

まとめ

 

きっと「高野聖」という作品の名前を聞いたことのある人は案外多いのではないかと思います。

でも、読んだことのある人は案外少ないのではないでしょうか?

 

この何かと忙しい現代。

泉鏡花の美しい文体と、幻想の物語に浸って、しばし現(うつつ)に別れを告げるというのもいいかもしれません。

戻ってこれなくても責任は負いませんよ。

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