こんにちは岩田タクです。今回は【大麻コラム】と題して大麻の豆知識を書いていきたいと思います。
以前書いた一連の大麻に関する記事では触れられなかった細かいことを書いていきます。
第1回目は麻の葉模様についてです。
麻の葉模様とは
過去の記事ではこんな模様を紹介しました。
しかし、これだけではありませんでした。
麻を模した模様は家紋にも多く使われていました。
結構あります。
参考:家紋市場(https://x181.secure.ne.jp/~x181007/kamon/gsearch.cgi)
このことからも麻は昔から深く日本の生活に関わりがあったことがわかります。
麻の葉模様の由来
これらの模様、実は実際の麻の葉を見て作ったのではないようです。
六角形をもとにした幾何学模様がもとで、それが麻の葉に似ていることから麻の葉模様と呼ばれるようになったようです。
その歴史は古く、鎌倉時代には既に確認されます。
ちなみに麻の葉模様が流行ったのは江戸時代のこと。
当時有名だった歌舞伎役者、美貌の女形五代目岩井半四郎が麻の葉模様の衣装を着たことがきっかけです。
それにより女性たちのあいだで爆発的に流行したといいます。
女性の流行を女形が創りだすというのも面白いですね。
麻の葉模様の意味
過去の記事「日本文化と大麻」で、麻は神事に使われていたということを書きました。
麻は災いを防ぐ魔除けの効果があると信じられていました。
神主さんが使う「おおぬさ」に使われたり、生まれた赤ちゃんのへその緒を縛るのにも麻が使われました。
麻は古来より様々な生活必需品に使われてきましたが、それ加えて「魔除けの呪い」という意味合いもあったそうです。
そして麻の葉模様にもその願いが込められています。
例えば赤ちゃんが着る産着に麻模様が使われました。
今でこそ乳児の死亡率は2%前後におさえられており、世界的にも高い水準です。
しかし、昔はそうはいきません。
昭和初期までは乳児死亡率は大体10~15%と言われています。
それだけ多くの赤ちゃんが亡くなっていました。
そのため、生まれてきた赤ちゃんから邪悪なものを祓うためのおまじないとして麻の葉模様が使われたといいます。
昔は手縫いで作っていました。
まとめ
今回の話は「麻は日本の文化に深く関わっているよ」という話を模様の観点から書いたものです。
麻模様には魔除けの願いが込められていました。
大麻は日本の文化を構成する重要な要素だったのですね。
だから名前にも「麻」の字が使われています(「日本文化と大麻」)。
麻美さんや麻子さん、麻生さんなど。
麻のつく名前はいろいろあります。
これは麻のようにスクスクと育って欲しいという親の願いが込められています。
決して麻薬の名前ではありません。
改めて、大麻は調べれば調べるほど面白い植物ですね。
参考:ヘンプ読本(赤星栄志 築地書館)
ヘンプ読本 麻でエコ生活のススメ [ 赤星栄志 ]
|