国防 歴史

地政学的視点 4、台湾と沖縄の地政学的意味。中国の戦略とは!?

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地政学の台湾""

こんにちは岩田タクです。

前回は「ランドパワー」と「シーパワー」という概念から日本の置かれた状況について見ていきました。

今回のテーマは「台湾と沖縄」です。



台湾の独立や沖縄の基地問題など何かとニュースに上がります。

沖縄と台湾は地政学的にとても重要な場所だからなんです。

 

中国の戦略

 

まずはランドパワー中国の戦略について考えたいと思います。

前回も書いたとおりランドパワーの国家は半島→近海へと侵出する傾向があります。

現在の中国の南シナ海、東シナ海問題がそれにあたります。

中国の狙いの一番のポイントは潜水艦です。

 

潜水艦発射型ミサイル(SLBM)を積んだ原子力潜水艦を展開したいのです。

技術の向上により、現在のSLBMの射程は10000kmを超えると言われています。

南シナ海、東シナ海から打てばアメリカ本土に届くだろうと推測されます。

それによって中国はアメリカと対等になろうとしているのです。

 

しかし、SLBMを展開させるには問題があります。

それは、日米の対潜水艦能力が高くて中国の原子力潜水艦が見つかってしまうことです。

潜水艦は居場所がばれれば棺桶です。

その問題を解決するのが南シナ海、東シナ海です

 

第一にこれらの海を領海にしてしまえばそこでの対潜哨戒機が運用できなくなることです。

いくらアメリカといえども領海までは干渉できません。

 

第二に南シナ海、東シナ海を通って太平洋に出ることです。

南、東シナ海は比較的浅い海のためやはり潜水艦がみつかりやすいです。

そこで、南、東シナ海から太平洋に抜けるのです。

太平洋に出て日本海溝に潜れば日米の高い対潜水艦能力をしても見つけることは困難と言われています。

 

台湾の重要性

 

さて、ここで台湾です。

図を見てください。

地政学の台湾""

出典:http://blog.goo.ne.jp/sekiseikai_2007/e/daf5f4a1c1b66d32f8c20158bde85549

台湾は南シナ海と東シナ海の真ん中にあります。

台湾には玉山(旧新高山)があります。

玉山の標高は3952m

ここにレーダーを設置すれば近隣の海は網羅できます。

さらにミサイル発射台でも置けば簡単に近海を支配することができます。

台湾を取れば南シナ海と東シナ海の両方が手に入るのです。

中国にとっては上で述べた野望が一気に叶います。

 

逆に日本やアメリカにとっては自国の安全が脅かされるばかりか、日本へのシーレーンも封鎖されてしまい、その被害は計り知れません。

台湾は地図上で見れば小さな国ではありますが、地政学的にはとてつもなく大きな意味を持っているのです。

 

沖縄の重要性

 

沖縄も台湾と同様です。

上の図において沖縄は第一、第二列島線の中間に位置しています。

かつ、潜水艦が東シナ海から太平洋に抜ける際には沖縄諸島のあいだを通ることになります。

沖縄も中国の近海支配の野望、ひいては、SLBM搭載潜水艦を展開してアメリカと対等になり、世界派遣を狙うという大いなる野望の足がかりになる重要な島なのです。

まとめ

 

現在問題となっている南、東シナ海の問題、沖縄の問題から、どうして台湾や沖縄で騒動が起こるのかを書いてみました。

どちらも地図上では小さな島ではありますが、地政学的な視点から見ると中国の野望が絡む大きな意味を持った島だということがわかりました。

 

このように地政学的な視点は現在起きている問題に対しても当然使えます。

「ランドパワー」、「シーパワー」という概念を導入すれば、なぜその場所で問題が起きるのかが見えてきます。

今後中国との軋轢はさらにひどくなると予想されます。

これからの時代にも地政学的視点は十分に使えるかと思います。

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参考:最強兵器としての地政学(藤井厳喜)

 

 

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