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【書評】「ウルトラハッピーディストピアジャパン~人工知能ハビタのやさしい侵略」 一田和樹

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一田和樹のウルトラハッピーディストピアジャパン""

【書評】「ウルトラハッピーディストピアジャパン~人工知能ハビタのやさしい侵略」一田和樹

こんにちは岩田タクです。

今回は久しぶりに普通の書評です。



今年に入って「古典ノススメ」ばかりでしたね…。

今回紹介するのは、小説「ウルトラハッピーディストピアジャパン~人工知能ハビタのやさしい侵略」。

とても長いタイトルですね。

 

ポイント1:作者は元IT企業常務取締役

 

この小説ではフィクションでありながらリアルなITの知識が学べます。

それもそのはず。

作者の一田和樹氏は元IT企業の常務取締役。

 

作家に転じてからはその知識を下にミステリ小説を執筆。

「サイバーミステリ」という新しいジャンルを立ち上げました。

そんなリアリティの濃い作品を書く作者にしてはちょっと珍しく、本書はエンタメ成分多め。

しかし、それでも圧倒的な専門性と、それをわかりやすく伝える文章で面白く読み進めることができます。

 

ポイント2:様々なIT関連の知識が学べる

 

ポイント1でも書いたとおり一田和樹の作品にはリアルな知識がトリックとして描かれています。

新しいところですと、アメリカで起きたボルチモア事件(20122015。簡単に言うとFBIが捜査のために不特定多数のスマホの情報を盗んで起訴された事件)で実際に使われた器具の説明なんかが書いてあります。

 

ボルチモア事件に関しては、作者は『犯罪「事前」捜査』という本を出しており、その事実に基づく情報や考察を小説にフィードバックしています。

そそれによる説得力は抜群で、さらにフィクションの事件と関連していくため、

興味を持って勉強しながらも楽しく読み進めることができます。

 

ポイント3:これからの未来を考える糧になる

 

少々大げさな表現でしょうか。

でも本当にこの小説の知識は為になります。

今後はAIなどのIT技術がどんどんと私たちの生活の中に入ってくるでしょう。

しかし、技術の発展速度が早すぎて一般人の頭にはついていけない部分が既に出てきています。

なんか取り残されていくような、技術のいいなりにされているような気がしてなりません(個人的には)。

 

でもIT関連のことはよくわからない。

そんな人こそ一田和樹の小説を読むべきです。

フィクションでありながらとてもリアルな、実際にありえる事件を提示しているかのような信憑性はただ小説として楽しむに止めるのはもったいなさすら感じます。

いわばその入門としての「ウルトラハッピーディストピアジャパン~人工知能ハビタのやさしい侵略」。

エンタメ要素多めで初めての方にもとっつきやすいと思います。

関連記事「AIとBIはいかに人間を変えるのか?」

 

まとめ

 

以上「ウルトラハッピーディストピアジャパン~人工知能ハビタのやさしい侵略」の紹介でした。

これからの時代、我々はIT技術とうまく付き合って生きていかなければなりません。

でも「そんなのわかんな~い」という皆さん。

小説がきっかけでもいいじゃないですか。

知識は楽しく、興味を持って学ぶべきです。

 

本格的な知識を面白く描いているこの作品。

よろしければお手にとってみてください。

 

 

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