古典ノススメ 書評

古典ノススメ「南洲翁遺訓」西郷隆盛 幕末の世を駆け抜けた漢の生き様!!

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西郷隆盛の南州翁遺訓""

古典ノススメ「南洲翁遺訓」西郷隆盛

こんにちは、岩田タクです。

新年はじめの記事は古典ノススメシリーズ。西郷隆盛の「南洲翁遺訓」です。



西郷隆盛といえば上野の銅像がまず思い浮かびます。

でももちろんそれだけではありません。

明治維新の際新政府を立ち上げた立役者の一人。

日本の近代化の一翼を担った存在。

だから銅像になっています。

 

ちょうど大河ドラマでも放送されることですしね。

 

ポイント1:「南洲翁遺訓」ってこんな本

 

「南洲翁遺訓」の「南州翁」とは西郷のこと。

その「遺訓」として、出羽庄内藩の人がその言葉をまとめたものです。

 

現在ではいろいろな出版社から本が出ています。

また、kindleなどの電子書籍でも読むことができます。

 

内容としては主に為政者の心構えが書いてあります。

幕末の激動の日本を生きた西郷隆盛。

その人間性は潔く、漢気のあふれるものです。

坂本龍馬は初めて西郷にあった時の印象をこう語っています。

(以下引用)

「つかみどころのない馬鹿のように見える。しかも底の知れぬ大馬鹿で、鐘に例えると、大きく打てば大きく響き、小さく打てば小さく響く。惜しむらくはこれをつく撞木が小さかった」

(引用終わり)

さて、皆さんにはこの本の言葉がどのように響くでしょうか。

ポイント2:やっぱり読みにくい

 

時代が時代ですから当然ですね。

しかし、本によっては現代語訳がついていたりします。

私の持っている「角川ソフィア文庫」では原文、現代語訳、さらにその解説が載っています。

西郷隆盛の南州翁遺訓""

ここでおすすめしたいのは原文を読むということです。

現代語訳だけでは結局訳者の言葉になってしまいます。

これは西郷さんの言葉を記した本です。

わからないながらも原文を読み、そこから何かを感じたならば、それはみなさんの知恵となります。

でも案外読めるものですよ?

ポイント3:内容紹介

 

私が心に残った一部分を紹介したいと思います。

(以下引用)

[原文]

命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、仕沫に困るもの也。此の仕沫に困る人ならでは、艱難を共にして国家の大業は成し得られぬ也。

 

[現代語訳]

命もいらず、名誉もいらず、地位も金もいらない人は権力から見れば手に負えない人である。この手に負えない人でなければ苦しいことに打ち克って、国家の大業を成すことはできない。

 

(引用終わり)

 

いかがでしょうか。

人間は地位やお金、名誉に対して欲が出ます。

しかし欲が出れば世の中を動かすことはできません。

西郷隆盛はそれに加えて「命もいらぬ」と、人の根本的な欲求すら断つことを言っています。

世の中を変えるというのはそれほどの困難があるということでしょう。

その覚悟が伝わってくる一文だと思います。

 

また、そう言う人をして「仕沫に困る人」と言っているのも面白いですね。

「いい子ちゃん」ではいけないということでしょうか。

 

まとめ

 

以上「南洲翁遺訓」の紹介でした。

少し読みにくくて、時代背景も色濃く影響していることから歴史の苦手な人はとっつきにくいかもしれません。

でも、歴史がわからなくとも、一種の自己啓発本としてもこの本は有効だと思います。

 

実際に命をかけて国を変えた男の言葉です。

特に組織を運営する立場の人、人を育てる仕事をしている人に読んで欲しい。

 

龍馬は「大きく打てば大きく響き、小さく打てば小さく響く」と例えました。

みなさんにとってこの言葉がどう響くのか。

いっぺん読んでみてはいかがでしょうか?

 

 

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